平成18年広島国税局鑑評会 表彰式祝辞(2006年11月号)
日本酒造組合中央会 中国支部長
宮下附一竜
日本酒造組合中央会中国支部長の宮下でございます。一言ご挨拶をさせていただきます。
本日は、平成18年広島国税局主催の清酒鑑評会表彰式がこのように盛大に開催されましたことをお慶び申し上げます。また、入賞されました皆様、誠におめでとうございます。そして、お世話になりました広島国税局の皆様に厚くお礼申し上げます。
昨年から、吟醸酒、純米酒に加え本醸造、多様化清酒も評価区分に加えられ、大変バラェテーに富んだ鑑評会になっていると思います。また、純米酒と本醸造酒は市販酒製品ということで、清酒の流通管理の重要性に配慮されていると思います。
私たち、酒造メーカーもこうした本鑑評会の主旨を理解し、清酒の品質の向上を図るとともに、清酒を取り巻く難題や課題に取り組むことで、顧客志向のマーケッテングを展開していくことが大切であると思っています。
さて、安部新政権が誕生し、そのキャッチフレーズは「成長なくして、日本の未来なし」ということですが、長らく低迷を続けている清酒業界においても、そのキャッチフレーズは「成長なくして、清酒業界の未来なし」ではないかと思います。 しかし、問題はいかにして成長を実現するかにあると思います。低迷する清酒の需要をどのようにすれば拡大することは可能なのでしょうか。
成長力は、「創造性」×「忍耐力」の掛け算で表されるといいます。 今、成長のために、私たちに求められているものは、「創造性」と「忍耐力」の発揮にあるのかもしれません。
政府が高い成長を目標としたように、私たち酒造業界も高い成長を目標とすべき時がきているように、私には思えます。皆様と一緒に知恵を出して、この難題に挑戦して行きたいものだと念願いたしております。
最後になりましたが、本日ご参加の皆様のご健康とご発展をお祈り申し上げまして、誠に簡単措辞で申し訳ございませんが、お祝の言葉とさせていただきます。