湯煎燗酒:なぜ今、燗酒なのか(2005年10月)
宮下酒造株式会社 企画研究部
だんだん秋も深まり、気候のいい季節になってきました。
朝晩も冷え、燗酒の美味しい時期になってきたと思います。
そこで「湯煎燗酒:なぜ今、燗酒なのか」と題しまして、燗酒の魅力をお届けします。
湯煎燗酒■ 燗酒は料理の味を引き立てます
おいしい燗酒は、料理の味を引き立て、食事をいっそう楽しくします。
■ 燗酒はコクと旨味を引き出します
日本酒には、アミノ酸をはじめ旨味の成分が300~400種類含まれています。 お燗をすることにより味や香り、コクといった旨味をさらに引き出します。
■ 自分にあった適量飲酒となります
アルコールは胃の中に入ったとき、人肌程度の温かさが最も早く吸収され自分にあった適量飲酒となります。
■ ゆとり(スローフード)の時代
厳選された料理と同じくらいに、手間のかかった湯煎のお酒は、ゆとりと安らぎを感じさせてくれます。
■ 湯煎をおすすめします
湯煎によるお燗はお酒全体をゆっくり温めるので、味を損なうことなく旨味を引き出します。 また、徳利ごと温めるのでお酒が冷めにくく、おいしい温度を長く保てます。 さらに、その都度徳利に直接お酒を移し替えるので、いつも良質な状態でお飲みいただけます。
■ お燗の最適温度
一般的に好まれる燗温度を「上燗」として48℃をお勧めしています。 最初はぬる燗で、徐々に上燗へ温度を上げていくのが最適です。