第5回 JBA通常総会 会長挨拶 「新たな飛躍に向けて」(2003年7月号)

全国地ビール醸造者協議会
会長 宮下附一竜

 本日は全国地ビール醸造者協議会(JBA)の第5回通常総会に全国各地よりご出席いただき心よりお礼申し上げます。 JBAも平成11年3月9日に設立され、丸四年を経過し、本総会が第五回目の総会になります。

 この間、私はJBAの初代会長として微力ながら一生懸命に地ビール業界の発展のために努めてきたつもりでありますが、業界の置かれた環境が年々大変厳しいものとなりつつありますことは誠に残念でたまりません。 しかし、いかなる状況にあっても、希望を失ってはならないと思います。みなさん、初心に帰り、地ビール文化の普及に一致団結、情熱を傾けて行きましょう。

 さて、私は、昨年の総会において、「決戦のとき来たれり」というテーマを掲げさせていただき、減税実現のこのチャンスを逃してはならないとみなさまのご協力をお願いいたしました。 その結果、「ビールに係る酒税の特例の創設」ということで地ビール製造者に3年間、20%の酒税の軽減が実現いたしました。

 十分満足のいくものではありませんが、目に見えるかたちでこのような制度ができましたことは、JBAの存在価値を高めることができたと喜んでいます。 また、第二回ジャパン・ビア・グランプリも開催させていただきましたが、このイベントもいろいろな課題が残されており、今後、一歩一歩改善していかなければならないと思います。

 ここで、私の出処進退について述べさせていただきます。

 私としましては、ビール減税の実現を花道として、本日をもって会長を辞任させていただきたいと思います。 6月17日の理事会においてお計りし、ご了解をいただいておりますが、本総会におきましてご理解を賜りますようにお願い申し上げますとともに、長い間のみなさまのご支援に厚くお礼申し上げます。 また、黒田、黒岩、山川副会長も一緒に辞められることになりましたこともご報告させていただきます。

 今振り返りますと、JBAの設立のための準備会が石川顧問の呼びかけで、平成10年2月JTB虎ノ門支店で開かれ、10社のメーカーが参加し、意見交換をしたのを始まりに、5年以上もJBAの活動に携わってまいりました。 この間全国の会員の皆様とご縁ができ、親しくさせていただき大変貴重な体験をさせていただきましたことを深く感謝いたします。 これからは、新しい会長のもとで、新たな飛躍を目指して、JBAの活動を展開していただきたいと思います。

 終わりにあたり、本日ご多用の中ご出席いただきましたご来賓の皆様に厚くお礼申し上げます。 また、会員、賛助会員の皆様には、本総会が意義深いものになりますようにご協力をお願い申し上げまして、はなはだ簡単措辞で申し訳ございませんが、私の開会のご挨拶とさせていただきます。 ありがとうございました。

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