「コモディティ化の罠から脱却すべき清酒業界」(2007年9月号)
宮下酒造株式会社
社長 宮下附一竜
私たち酒造業界の置かれた環境は、ますます厳しいものとなっていますが、この困難を克服し、新しい時代環境に適応するための課題を私なりに一言で表そうとするならば、「コモディティ化の罠から脱却すべき清酒業界」ということになると思います。
宮下酒造株式会社
社長 宮下附一竜
私たち酒造業界の置かれた環境は、ますます厳しいものとなっていますが、この困難を克服し、新しい時代環境に適応するための課題を私なりに一言で表そうとするならば、「コモディティ化の罠から脱却すべき清酒業界」ということになると思います。
宮下酒造株式会社
社長 宮下附一竜
1.はじめに
酒税制度の改正も行われ、清酒の需要も下げ止まる様子をみせる今日の次なる課題は、日本酒業界の再生を図るための長期戦略の構築にあると思う。そのためのたたき台として私の考えを提案してみたい。
宮下酒造株式会社
社長 宮下附一竜
宮下酒造株式会社
社長 宮下附一竜
安政六年(1859年)十月二十六日、処刑の前日吉田松陰が江戸伝馬町の牢内で書き上げた遺書である「留魂録」(りゅうこんろく)の冒頭には、「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」という和歌が書かれています。