岡山理科大や岡山大、岡山県内の酒造会社などでつくる産学官連携グループが、県特産のピオーネの川から抽出したエキスを原料に機能性ドリンクを開発。皮に多く含まれるポリフェノールの一種・レスベラトロールの作用で美容や健康に効果が期待でき、”飲む化粧品”として、七日発売した。
抽出エキスを岡山理科大の学生に飲んでもらう実験を行い、細胞の酸化抑制や肥満予防、美白、視力回復などの傾向を得た。ほおや口元の肌の水分量をアップさせるコラーゲンも加えている。
商品名は「美オーネ」。五十ミリリットル入りを十本セット(七千五百円)で販売。岡山県内の薬局で扱うほか、通信販売も行う。
グループは、両大や県立大、宮下酒造(岡山市)、備前化成(赤磐市)、県産業振興財団など九社・団体で構成。三月に発足した。代表の浜田博喜岡山理科大教授(生物化学)は「廃棄されていた皮を有効利用し、魅力的な商品ができた。全国に広め、地域貢献につなげたい」と話している。