宮下酒造(岡山市西川原)は黒ビール「独歩 うなぎに合うビール」を一日に発売する。土用の丑の日(二十四日、八月五日)を控え、八月上旬までの期間限定で岡山県内の百貨店やスーパーなどで販売する。
黒ビール特有の甘くて香ばしい麦芽の香りが特長。味が濃いウナギのかば焼きに合うよう麦芽の混入比率を高め、通常の黒ビールより濃厚な味に仕上げた。アルコール度は約5%。三百三十ミリリットル瓶入りで、希望小売価格は三百五十七円。
土用の丑の日にウナギを食べる由来の一つに、北方(丑の方角を含む)の守護神・玄武の方位色が黒であるのにちなみ、ウナギや黒豆など黒いものを食べるのが習慣となったという説がある。このため縁起も担いで黒ビールにした。
同社は「ウナギと合うビールの開発は全国初。新たな販路開拓につなげたい」としている。
全国の大学が開発を手がけた「大学ブランド食品」のフェア(同フェア実行委員会主催)が東京・新宿のデパートで開かれており、岡山大は日本酒「おお岡大」を出品、人気を集めている。二十日まで。
国公私立の二十四大学がコメ、乳製品、菓子類などさまざまな農水産品と加工品を出店。岡山大は付属農場で収穫した「アケボノ」を使った本醸造と純米吟醸の二種類の「おお岡大」を展示・販売している。
「おお岡大」は、製造を宮下酒造(岡山市西川原)が行う産学連携で二〇〇六年に生まれた岡山大のブランド。学生歌の歌詞にある「おお岡大」のフレーズから命名した。
会場では試飲もあり、買い物客は原料米などの説明を聞きながら「フルーティーで飲みやすい」と感想を述べていた。新潟大の日本酒や山梨大のワイン、鹿児島大の焼酎などと味をくらめる辛党もいた。
岡山大農学部の斉藤邦行教授は「全国にもアピールできるような岡山大のブランドとして定着を図りたい」と話していた。
岡山県農業大学校(赤磐市東窪田)は、公募していたオリジナル日本酒の名称を「純米酒 農大賛歌」と決め、発売した。
県内から六百八十六点の応募があり、同校や醸造委託先の宮下酒造(岡山市西川原)の関係者ら五人が「学生が大勢集まり楽しく学ぶイメージに合う」として選んだ。
酒造りは、今年迎える同校の創立四十周年記念事業で、学生が栽培したヒノヒカリを使用。酒米ではないが、芳醇な香りと深みのある味に仕上がったという。
アルコール度は約17%。三百ミリリットル(六百円)を八百本、七百二十ミリリットル(千五百円)を五百本生産。予約分などを除き、それぞれ二百本限定で市販する。宮下酒造で扱っており、問い合わせは同社(086-272-5594)。
岡山大は十五日、同大付属農場の収穫米を使った日本酒「おお岡大」の酒造り体験プロジェクトを始めた。学生らに醸造現場を肌で感じてもらおうと初めて企画。三月末までの計五回、醸造元の宮下酒造(岡山市西川原)で、麹造りから仕込みまで一連の作業工程を学ぶ。
この日は学生と教員の十五人が、宮下晃一取締役工場長から「日本酒造りは麹の出来が重要」などと説明を受けた後、米が蒸し上がる様子や麹室などを見学。発酵タンクに入った水と麹、蒸し米をリズミカルにかき混ぜる社員の動作をカメラに収めた。
同プロジェクトは次回(十九日)から純米吟醸造りの実習に入る。農学部二年大山愛茜さん(二〇)は「思っていたよりも手作業の部分があったので新鮮だった。自分で造った日本酒がどんな味になるのか今から楽しみ」と話していた。
「おお岡大」は岡山大と宮下酒造が二〇〇六年から製造。今年は本醸造と純米吟醸を各三千本(一本七百二十ミリリットル入り)販売する予定。
岡山大は十五日、同大付属農場の収穫米を使った日本酒「おお岡大」の酒造り体験プロジェクトを始めた。醸造現場を知ってもらおうと初めて企画。三月末までの計五回、宮下酒造(岡山市西川原)の協力を得て、学生らが麹造りから仕込みまで一連の作業を学ぶ。
この日は学生と教員の計十五人が参加。宮下晃一取締役工場長から「日本酒造りは麹の出来が重要」などと説明を受けた後、一行は工場に異動。機械を使って炊き上がった蒸し米に麹菌を付ける様子や、社員が水と麹入った発酵タンクに蒸し米を入れる作業などを興味深そうに見学した。
同プロジェクトは次回(十九日)から実習に入る。農学部二年三上友理恵さん(二〇)は「今日の見学で大体の流れがつかめた。酒造りはめったにできない体験なので楽しみ」と張り切っていた。
おお岡大は岡山大と宮下酒造が二〇〇六年から製造。今年は本醸造と純米吟醸を各三千本(一本七百二十ミリリットル入り)販売する予定。
宮下酒造(岡山市西川原)は、バレンタインデー(二月十四日)のプレゼント向けに、チョコレートの香りがする地ビールを今月中旬から全国発売する。
苦みのもとになるホップの量を減らすとともに、カカオのエキスを加えて醸造した。昨年の同時期におもに岡山県内で販売したところ、好評だったため今年から販売ルートを全国に広げる。
麦芽は、昨年のイギリス産中心からドイツ産に切り替え、低温でじっくり発酵させることで飲みやすく繊細な味に仕上げたという。
商品名は「チョコレート独歩」。アルコール度5%。三百三十ミリリットル瓶入り四百二十円。昨年の五倍の五万本を生産。各地のスーパーやコンビニのほか、インターネットなどで販売する。同社は「ひと味違った贈り物にお薦め」としている。
岡山県農業大学校(赤磐市東窪田)は来年の創立四十周年を記念し、学生が育てた米を使ったオリジナル純米酒を売り出す。来年二月の予定で、酒の名称を募集している。
同窓生らでつくる記念事業実行委が発案し、宮下酒造(岡山市西川原)に醸造を依頼。実習田(2.6ヘクタール)で栽培したヒノヒカリの新米四百八十キロを仕込んだ。酒米でないので「味はできてからのお楽しみ」と同校。
名称募集は動向を広く知ってもらう狙い。応募は二十日までで、一月中旬に審査。最優秀賞一点に一万円、優秀賞三点に各五千円を贈る。また酒は来年の記念式典で配るほか、千本を予約販売する。三百ミリリットル入り六百円、七百二十ミリリットル入り千五百円。
同校は農水省所管の農業研修施設として一九六八(昭和四十三)年設立。本年度から学校教育法の定める専修学校となった。二年の全寮制で、学生四十二人。卒業生千三百九十人。
名称の応募は、はがきに記入し、同校内「農大産純米酒」名称募集係(〒七〇一-二二二三、赤磐市東窪田一五七)まで。予約販売は電話などで受け付ける。
申し込み、問い合わせは同校(086-955-0550)。
ただの”百薬の長”ではありません-。宮下酒造(岡山市西川原)は、吉備津神社(同市吉備津)の神職に長寿祈願をしてもらった日本酒と焼酎を、敬老の日(十七日)のプレゼント用に発売した。
日本酒、焼酎とも各二千本限定。工場内に設置した神座の前に並べ、山田貫助神職が祈願した。「吉備津神社 長寿祈願」と記した札をつけている。
いずれも酒米・アケボノと旭川の伏流水を使用。日本酒はアルコール度15.5%でやや辛口、焼酎は同25%でまろやかな口当たり。各七百二十ミリリットルで千五十円。
「適量なら食欲増進や血行促進効果が見込める酒に、敬老の日ならではの付加価値を付けるため初めて企画した」と宮下附一竜社長。
岡山市内の酒販店などで販売しているほか、注文も受け付ける。問い合わせは同社(086-272-5594)。