宮下酒造(岡山市中区西川原)は、日本酒の国際コンテスト「第4回インターナショナル・サケ・チャレンジ(ISC)」で最高金賞を受賞した純米大吟醸酒を、20日から500本限定で発売する。
商品名は「極聖 雄町米 純米大吟醸 斗瓶どり」。岡山県産の酒造好適米・雄町を使って醸造。もろみ入りの袋をつるし、圧力をかけずに自然に滴る酒を丁寧に集めた。同社は「上品な香りとまろやかな味わいが特徴」としている。
ISCは7月、東京で開かれ、国内の酒造会社が大吟醸・吟醸、純米など5分野に約130点を出品。国内外の有識者約10人が試飲して審査。「斗瓶どり」は純米大吟醸の部で20点中18.5点以上の金賞に唯一選ばれ、最優秀の最高金賞を獲得したという。
720ミリリットル入り5250円(化粧箱付き)。アルコール度は16%以上17%未満。同県内の百貨店やスーパー、同社ホームページで扱う。
岡山大(岡山市北区津島中)は、農学部付属農場で栽培したサツマイモを原料にした「本格焼酎 おお岡大」を開発、同大生協などで販売している。
同大ブランドのアルコールとしては本醸造酒、純米吟醸酒、梅酒に続く第4弾。焼酎に適したサツマイモ「黄金千貫」49%と、国産の米と米こうじ51%をブレンド、宮下酒造(同市中区西川原)が製造した。
昨年秋に収穫したイモ約3トンを使い、初回は約3千本を出荷。イモの風味と、米焼酎のようなまろやかな口当たりが特長。同大農学部の斉藤邦行教授は「『岡大』の名を冠した商品を通して、大学の活動の情報発信につながえたい」としている。720ミリリットル入りで1575円。岡山県内の百貨店や酒販店でも販売するほか、宮下酒造のホームページからも購入できる。
宮下酒造(岡山市中区西川原)はクリスマス向けに21日、チョコレート風味が楽しめるリキュールを全国発売する。
自社製の米焼酎にカカオエキスを加えた。なめらかな口当たりで、程よい甘みがありながら後味はすっきりしているという。ロックのほか、温めたり牛乳を加えるなど多様な飲み方で味わえる。
商品名は「チョコレートリキュール 愛のキューピット」。アルコール度10%。250ミリリットル入り630円。百貨店や、コンビニエンスストアのファミリーマート(中四国地区)などで販売する。
冬季限定発売の地ビール「チョコレート独歩」との詰め合わせも同社ホームページから購入可能。同社は「クリスマスに大切な人との楽しい時間を演出して」とPRしている。
岡山理科大や岡山大、岡山県内の酒造会社などでつくる産学官連携グループが、県特産のピオーネの川から抽出したエキスを原料に機能性ドリンクを開発。皮に多く含まれるポリフェノールの一種・レスベラトロールの作用で美容や健康に効果が期待でき、”飲む化粧品”として、七日発売した。
抽出エキスを岡山理科大の学生に飲んでもらう実験を行い、細胞の酸化抑制や肥満予防、美白、視力回復などの傾向を得た。ほおや口元の肌の水分量をアップさせるコラーゲンも加えている。
商品名は「美オーネ」。五十ミリリットル入りを十本セット(七千五百円)で販売。岡山県内の薬局で扱うほか、通信販売も行う。
グループは、両大や県立大、宮下酒造(岡山市)、備前化成(赤磐市)、県産業振興財団など九社・団体で構成。三月に発足した。代表の浜田博喜岡山理科大教授(生物化学)は「廃棄されていた皮を有効利用し、魅力的な商品ができた。全国に広め、地域貢献につなげたい」と話している。