岡山地酒祭挨拶(米と酒の歴史と文化)(2010年5月号)
宮下酒造株式会社
社長 宮下 附一竜
本日は、岡山地酒祭にご参加いただき誠にありがとうございます。冬の間の寒く、厳しい酒造りも終わり、香りの高い、ふくよかな新酒が出来上がり、一段落している今日この頃ですが、今夜は岡山支部の酒造家五社の地酒と郷土料理のマッチングを堪能していただき、楽しい一夜を過ごしていただければ幸いです。
宮下酒造株式会社
社長 宮下 附一竜
本日は、岡山地酒祭にご参加いただき誠にありがとうございます。冬の間の寒く、厳しい酒造りも終わり、香りの高い、ふくよかな新酒が出来上がり、一段落している今日この頃ですが、今夜は岡山支部の酒造家五社の地酒と郷土料理のマッチングを堪能していただき、楽しい一夜を過ごしていただければ幸いです。
大学2年生だった19歳の時、2代目だった父親が急死し、家業を継ぎました。酒造りは未知の世界。さらに、日本酒は世界各国から輸入される酒に押され、消費量が減ってきていた時代。どのように日本酒を広めていくか悩んでいる時に、書店で見て購入しました。
発酵微生物学者の坂口さんが欧米各国の名酒の産地を訪ね、酒の歴史や現状を研究者の視点を交えながら紹介しています。印象に残るのは、「酒は環境で生きる不思議な飲み物」という一文。世界各地では、その地域に根ざした酒があります。「日本酒もその中の一つ」という、それまで持っていなかった視点を教えてくれた1冊です。
社是(しゃぜ)の「限りない挑戦」を実践し、これまで日本酒だけでなく、特産の白桃やマスカットを使った地ビールなどを開発してきました。今後も岡山の酒造メーカーとして、この地域でしか造れない酒を開発、販売していきたいと思います。