本格米焼酎 鬼神温羅 シェリー樽貯蔵原酒44度 720ml
本格米焼酎 鬼神温羅 シェリー樽貯蔵原酒44度
鬼神 それは温羅(うら)伝説の主人公
桃太郎のお話は誰もが知っていますが、その敵役の鬼についてはあまり知られていません。 その鬼について、岡山では温羅(うら)伝説として古くから伝わっています。 温羅伝説は桃太郎のお話の原典と言われています。 吉備津神社に伝わる『吉備津宮縁起』(藤井駿「吉備津宮縁起について」『吉備地方史の研究』所収)によると、
崇神(すうじん)天皇のころ、異国の鬼神が飛行して吉備国にやってきた。 彼は百済の王子で名を温羅(ウラ・オンラ)ともいい吉備冠者(きびのかじゃ)とも呼ばれた。 彼の両目は爛々として虎狼の如く、蓬々たる鬚髪(しゅはつ)は赤きこと燃えるが如く、身長は一丈四尺(約4メートル)にも及ぶ。 膂力(りょりょく)は絶倫、性は剽悍(ひょうかん)で凶悪であった。
彼はやがて備中国新山に居城を構え、さらにその傍の岩屋山に楯を構えて、しばしば西国から都へ送る貢船や婦女子を掠奪したので、人々は恐れおののいてこの居城を"鬼の城"と呼び、都に行ってその暴状を伝えた。 朝廷は大いに憂い、将を遣わしてこれを討たしめたが、彼は兵を用いること頗る(すこぶる)巧で、出没は変幻自在、容易に討伐し難かったので空しく帝都に引き返した。
そこでつぎに武勇の聞こえ高い皇子のイサセリヒコノミコトが派遣されることになった。 矢合戦ののち、敗れた温羅は雉(きじ)となり鯉となって逃れるが、鷹や鵜(う)に変身したミコトがこれを討ち果たす。 その後、勝者のミコトは敗者の温羅の別名『吉備冠者』をとって、吉備津彦命と改称する。
この縁起では、温羅の人物像は尋常でない異常な悪者として強く描写されていますが、一説によると温羅は百済の王子または新羅の王で、渡来人として製鉄技術をもって吉備の国にやってきたと言われています。 その鉄を元に吉備の中心的な勢力となりましたが、大和朝廷の目論見で征服されたのかもしれないというのです。
桃太郎、鬼のモデルがそれぞれ吉備津彦命、温羅と言われていますが、桃太郎のお話のように温羅は決して鬼のような存在ではなかったのかもしれません。 むしろ、吉備の国に繁栄をもたらした統治者だったのかもしれません。 説話が成立する以前から語り継がれてきた古伝承に加え、説話の形成時に書き添えて潤色されたためにいつの間にか温羅が鬼神になってしまったのではないでしょうか。
真偽は今後の研究を待たなければなりませんが、
本格米焼酎 鬼神温羅 シェリー樽貯蔵原酒44度は温羅伝説に思いを馳せる焼酎なのです。
(ほんかくしょうちゅう きじんうら しぇりーだるちょぞうげんしゅ44ど)
本格米焼酎 鬼神温羅 シェリー樽貯蔵原酒44度 720ml × 1