岡山市が来年四月、政令指定都市に移行するのを記念し、宮下酒造(同市西川原)は約四百年前に岡山城下で造られていたとされる日本酒「備前児島酒」を復元した。
当時の製法が記された文献に沿って製造。麹の比率を高くし、仕込みも二回に抑えて酸味を出した。リキュールのような甘さも特徴という。「岡山市の街の原形ができた時代の酒。政令市となり、一層の発展を願う。」と宮下附一竜社長。
五百ミリリットル入りで、焼酎「岡山物語」と組み合わせ、八百セット限定で発売(三千六百七十五円)。五日、宮下酒造から説明を受けた高谷茂男市長は「いいアイデア。政令市移行の盛り上げになる」と喜んでいた。