2005年10月26日木曜日 山陽新聞 ピオーネの皮で酒 – ポリフェノールが豊富

ピオーネの皮で酒 - ポリフェノールが豊富

宮下酒造(岡山市西川原)は岡山県特産のブドウ・ピオーネの皮を原料に、動脈硬化などの原因とされる活性酸素を減らす効果があるというポリフェノールを多く含むリキュール「ぴおぅね酎」を製品化し発売した。

県内の食品メーカーが缶詰を生産する際に捨てていた皮を原料とし、アルコールに三~四日漬けた後に蒸留。ポリフェノールを含むエキスとアルコール分に分離させる。再度、エキスとアルコールの配合を調整したうえでピオーネ果汁を加え、飲みやすい口当たりに仕上げたという。

アルコール度七%。三百六十ミリリットル入りで八百四十円。県内の駅の売店、百貨店などで販売している。五千本製造。売れ行きが好調なら増産する。

岡山理科大(同市理大町)を中心とする研究グループと共同開発。ピオーネの皮にはポリフェノールが実の約四倍含まれることから、同大の浜田博喜教授のグループが大学生を対象に皮の抽出液を飲んでもらう実証実験を実施。血管の若返り効果などが確認されたため、宮下酒造が製品化した。

«
»