2016年6月3日金曜日 山陽新聞 国際品評会・日本酒部門(古酒) 宮下酒造が最高賞 すっきりとした後味評価
宮下酒造(岡山市中区西川原)の古酒「永久の輝(かがやき)」が、世界最大規模のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2016」の日本酒部門(古酒)で、最高賞の「トロフィー」に輝いた。同社の受賞は初めて。
品評会は1984年創設。日本食人気を受けて2007年から始まった同部門は今年、4年ぶりに日本(5月16~18日、神戸市)で審査があり、古酒、純米、大吟醸など9分野に国内外の1282銘柄(古酒は61銘柄)が出品された。
永久の輝は、岡山県産米を使った1993年醸造の原酒をろ過せずに生詰め。ウイスキーのような熟成香とすっきりとした後味が評価された。7月にはロンドンでトロフィー9銘柄から「チャンピオンSAKE」1銘柄を決める。
同社は永久の輝を商品化し、2千本限定で販売している。価格は5400円(720ミリリットル)。「極聖(きわみひじり)特別純米山田錦」も純米酒で最高賞に次ぐ金賞を受賞しており、宮下晃一専務は「世界的な賞に選ばれ光栄。受賞を機に国内外に売り込みたい」と話している。